「私の愛する映画たち」のカテゴリ「M.review」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページが、新しい順番に並んでいます。
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パッション・・・限りない愛と感謝に涙する!
「パッション」・・・気にはしていましたが、この映画を見たく
はなかったのです。
理由は、辛くなりそうだったから。
でも、どういうわけか見てしまった。
そしたら、やっぱり辛かった。
しかし、しかし・・・
見てよかったと思ったのでした。
この「パッション」は、メル・ギブソンが監督に専念した大作。
彼が、この映画で何を伝えたかったのかは分かりませんが、イ
エス・キリストが捕らえられ、拷問を受け続け、そして十字
架磔・・・。
「パッション」は、イエス・キリストの最後の12時間を映画に
したので、描写は残酷な場面が大半だったわけです。
私たちが、教会に行けば、いつも十字架磔のキリスト像がありま
すよね。これらの教会にあるキリスト像には、その当時にキリス
トが受けた残酷な仕打ちは想像できないし、また痛みも分からな
いまま。
キャラクターグッズのように胸に十字架のペンダントを軽がるし
くぶら下げていたこともあった。
この「パッション」の描写や内容が実際のキリストとは随分と違
うのかもしれませんが、イエス・キリストが流した涙や血は、人
間としての極限の愛と感謝の印だったのかな。
裏切った「ユダ」にも愛を注ぎ、
幸せを祈るイエス・キリスト・・・
人間は、太古から宗教的な思想により戦争を繰り返してきたわけ
ですが、本来、宗教とは「助け合い」「睦み合い」「認め合い」
が基本的な思想ではないでしょうか。
私たちは、生まれた国、環境が違うことで、宗教もそれぞれです。
そして、人種差別、異教徒の排除等により、戦争にまでなってし
まう世の中は、大事なものを見失ってしまったのでしょうね。
どんな宗教を信仰していても、「助け合い」「睦み合い」「認め
合い」を忘れずにいたら、争いは起こりません。
この「パッション」でのイエス・キリストは、そんなことを私に
伝えてくれたような気がしたので、この映画を見てよかったと。
●あらすじ
紀元前1世紀のエルサレムで、イエス・キリストは、十二使徒の1
人であるユダの裏切りによって捕らえられ、救世主を主張する冒
涜者として拷問され十字架磔にされ処刑される・・・
●キャスト
監督・・・メル・ギブソン
イエス・・ジム・カヴィーゼル
マリア・・モニカ・ベルッチ
よろしくお願いします!
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仕事に命をかけれる?バックドラフトに見た誇り
う〜ん、くさい・・・、男くさい!
だけど、大好きですね、カート・ラッセル!
男が好きな俳優の一人でしょう。
そんな彼のイメージピッタリの映画かな、これは。
最近思うのは、未成年の非行より、大人のモラルの欠如や異常行動の方が大きな問題ではないかと。マナーの悪さも大人が先導しているし、痴漢、監禁、犯罪・・・。大人が大半でしょ。
島国である日本は、経済大国となり、また、民族紛争や宗教紛争もない国だから、民間レベルで危機意識がなさ過ぎると。
だから、生活レベルが上がれば上がるほど、自分勝手な都合主義となり、井の中の蛙に益々なっていく・・・。
ごめん、ごめん。話が違う方向へ行ってしまったよ。
え〜っと、何が言いたかったのだろう???
そうそう、
だから、
日本人は、自国に誇りをもち、自分の仕事に誇りを持つ!
仕事に命をかけれるかってことが、言いたかったわけ。
話が長くなったけど、この「バックドラフト」は、まさにそんな男の生き様を見せてくれます。
二人兄弟の幼い弟は、消防士として誇りを持つ父が、消化作業中に死んでしまったのを目の当たりにした。
その後、大人になった弟は、故郷に新米消防士として戻って来たのですが、そこには、すでに亡き父と同じように、消防士として誇りを持つ兄が、命をかけて従事していた。
しかし、放火事件にからみ、兄が消化活動中に死んでしまったのですね。
犯人は、炎を熟知しており、バックドラフトを起こさせて、特定の人物を爆死させる能力を持っている・・・。
サスペンスタッチの映画ながら、二人の兄弟愛や仕事に命をかける姿に、涙が流れてしまう。魂が震えるような感動が沸き起こりました。
やがて、弟は、志を継いで消防士として生涯を捧げることを誓う・・・。
兄は、カート・ラッセル、弟は、ウィリアム・ボールドウィン、名優であるロバート・デ・ニーロ・・・。
見てない人は、是非見て見て!
じゃあ、また、バイバイ!
人生って不思議!アンブレイカブル
人生というやつは、人それぞれで違うのだけれど、どうして?
単純な疑問ですが、誰も分らないことですよね。
たとえ科学や生物学がもっともっと高度になっても。
今、話題のクローンのように、
物質的な肉体を再生して作り出すことはできても
精神的なものや運命は人には作れないと思います。
私も小さいときに何度か、
事故で、一命を取り留めたことがあります。
完全に医師から、もう難しいという言葉が、
意識がない状態でも聞こえてきたこともあります。
自分には何か使命があるのだろうか、
なんて思ったこともありますが、普通に暮らしています。
まだ、こころのどこかに、そんな気持ちも持っていたりしますが(笑)
本当に人生ってなんだろうって思う今日このごろ。
この「アンブレイカブル」の主人公は、まさにそんな人生です。
サスペンスなのか、ホラーなのか、ヒーローものなのか・・・?
最初に見たときは、すぐに内容が理解できなかった映画です。
ヒーローものにしては、暗い!(泣)
サスペンスなら落ちがあるけど、これはエンドレス的に終わった・・・
ホラーとして見ると、全然怖くない(笑)
でも案外と、人はこの主人公のように思うのかもしれません。
自分には、何か特別の人生がある・・・って。
でも、実際にそのような状況になると、
自分には絶対ないって自分を否定する。
しかし、その後、否定したことを、後悔してしまう・・・
この主人公は、こころの葛藤をしながら、
結局、ヒーローとして、人を助けてしまうのですが。
監督は、M・ナイト・シャマラン。
ご本人も、人生の不思議さや不可解さ、
そして身体的なコンプレックスがあるのかな〜なんて、思いました。
(違っていたらごめんなさい)
あらすじは、ある日、悲惨な列車衝突事故が起こり、
乗員・乗客132人のうち、ただ一人生き残ったのは、
警備員のデイヴィッド(ブルース・ウィリス)。
彼は、なぜ自分だけ助かったのか、悩みはじめる。
そんな彼に、漫画コレクター・ギャラリーのオーナー、
イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)から連絡が入った。
イライジャは骨形成不全症という難病で、
自分のような脆い肉体の対極には、
必ず不滅の肉体の人間が存在するはずだと確信していた。
そしてデイヴィッドこそが、弱者を助ける救世主という。
デイヴィッドはイライジャを変人と決めつけるが、
思い当たるふしもあった。
ついにデイヴィッドは、使命に目覚め、
暴漢に襲われているある家族を助けた。
使命に目覚めて、生きがいを見つけたデイヴィッドは、
イライジャを訪ねるが、なんと彼は、
不滅の肉体を持つ男を探すために次々とテロを起こし、
多くの人間を死なせていた。
サミュエル・L・ジャクソン・・・
ブルース・ウィリスもオールマイティーな役者ですが、
この人も、幅は広いですね。
じわじわと来る恐怖感を与える演技でした。
(不気味さがよかった!)
人生って、自分で決めているようで、
案外と、何者かに誘導されているような気がします。
では、バイバイ!
パワーをもらえる!プラダを着た悪魔
キャリアウーマンなんて言葉が日本で出始めてから、久しいですが、
どうもイマイチ日本女性に合わないと思うのは、私だけでしょうかね。
まあ、日本でも最近は、長身でプロポーションの良い女性も増えたので
ファッション的にも、スリムでしなやかな服装が似合いますが。
キャリアウーマンって、仕事ができる女性という意味でしょうが、
なぜか、ファッションやスタイルのイメージが強いんですよ。
キャリアウーマン=外国人・イイ女・・・という感じ。
人は誰でも、二股は難しいと思いますので、
仕事ができる=家庭や異性には二の次ってことに成りかねないね。
(偏見はいけませんけどね)
この『プラダを着た悪魔』の主人公アンディは、
仕事に打ち込むほど、恋人との関係が危うくなっていく・・・
結局、自分に何が必要だったかを悟り、恋人のもとへ帰っていく。
人によって、これが正しい選択というわけではありませんが、
やっぱり、仕事と恋人の二股は難しいね。
この『プラダを着た悪魔』を見て、とても気持ちがよかったのは、
洗練されたアパレルブランドの数々もさることながら、
大変、リズミカルなアップテンポでストーリーが展開されていき、
時間を忘れるほどでした。
ファニーなアン・ハサウェイ演じる主人公や
大女優のメリル・ストリープのインパクトの強さが印象的。
メリル・ストリープ・・・・恐かった・・・
すごく、アクティブなものが、身体に駆け巡って、
見ている私たちも走り出したくなるような映画だったな。
『プラダを着た悪魔』は、
ローレン・ワイズバーガーの同名のベストセラー小説を映画化。
主人公アンディはジャーナリストを志しニューヨークにやって来た。
まずは、仕事を探すことから。
なんと一流ファッション誌ランウェイで採用され、
編集長ミランダのアシスタントの仕事を手に入れた。
しかし、24時間区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まったのです。
この主人公のアン・ハサウェイは、
『プリティ・プリンセス』でオードリー・ヘプバーンの再来と騒がれた人。
『プラダを着た悪魔』では、
なんと120着以上ものコーディネートを試したということです。
続々と登場する一流ブランドのファッションや着こなしも必見ですよ。
では、バイバイ!
ステキな生き様だね!Ray/レイ・チャールズ
最近は、アクション映画より、人の生き様や時代物にとても惹かれます。
これも、老いている証拠ですかね(笑)
レイ・チャールズって、とても波乱万丈な人生だったんですね。
周りにいる人は、大変だったのだろうけど。
すでに、亡くなってしまったけど、
印象は、「いとしのエリー」からだから、もう、おじいさんだったな。
スティービー・ワンダーもそうだけれど、盲目なのに、
どのようにして音楽を作ったり、ピアノを弾いたりできるんだろうか、と
見るたびに、思っていました。
やっぱり、天才ということか・・・
しかし、天才は早死にか、問題児か・・・とにかく波乱万丈だね。
レイ・チャールズは、幼いころ、目の前で、
助けることもできずに弟の溺死事故を目の当たりにしたことを
いつまでも引きずっていたということです。
きっと、自分のせいで、弟を死なせてしまった、と思っていたのでしょう。
盲目になってから特に、その心の中に、
いつも、当時の弟が見えていたのかもしれません。
なんて、悲しいのだろうね。
だから、麻薬や女性に走ってしまったのでしょうね。
そこから逃げるために・・・そんな気がします。
私は、若いときのレイ・チャールズは知りませんが、
きっと、心根のやさしい人だったのではないでしょうか。
この映画は、そんなレイ・チャールズの人生を描いた傑作でした。
レイ・チャールズが乗り移ったかのような
ジェイミー・フォックスの演技がとても印象的で感動しました。
2004年ナショナル・ボード・オブ・レヴュー最優秀主演男優賞
2005年ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞
(ミュージカル部門)ほか多数受賞
幼い時に視力を失った、17歳のレイ・チャールズ・ロビンソンは、
盲目の天才と呼ばれ、1948年に故郷ジョージア州からシアトルに出て、
音楽を始める。
そして、バンドの一員としてツアーに参加するが、その頃に麻薬を。
54年にゴスペル・シンガーのデラ・ビーと結婚し、
ソロのレコードでヒットを飛ばした。
しかし、レイはバック・ヴォーカルのメアリーと愛人関係にあり、さらに57年、
ヴォーカル・トリオ、レイレッツのメンバーであるマージーを新しい愛人に。
その後、レイはアトランティック・レコードからABCレコードに移籍し、
60年に『我が心のジョージア』で初のグラミー賞を受賞。
だが、ヘロイン浸りの生活を続けて、ついに、マージーが麻薬で死亡。
65年、ボストンの空港で、麻薬の密輸で逮捕されてしまう。
彼は自発的に麻薬更生所に入り、克服。
そして、長年苦しめていた、弟の溺死事故のトラウマも克服した。
ジョージア州は、79年に契約違反で永久追放したレイの名誉を回復し、
『我が心のジョージア』を州歌にした。
これが、ノンフィクションの人生だなんてね。
不遇の幼少期からレイ・チャールズは、いろいろな体験をしてきたから、
その歌が、人々の心に感動を呼ぶのでしょう。
思ったのは、きっと、私たちも知らないうちに、数多くの体験や感動を
身に着けて生きているのかなって。
レイだけではなく、人の一生って、誰でも内容が濃いかも知れませんね。
では、バイバイ!
心に光を!ダンサー・イン・ザ・ダーク
やり切れない思いや焦燥・・・
人の人生って、どうしてこれ程までに違うのでしょうね。
どうしようもないぐらい悲劇の人・・・
生まれながらにリッチな人・・・
何をしても上手くいく人・・・
長寿の人、短命の人、有名になる人、犯罪を犯す人・・・
いろいろな人がいるよね。
自分はどれだろうか?
最後に判断できるだろうね。
ビョーク演じる「目の不自由なシングル・マザー」は、どうしようもないぐらい悲劇の人・・・
普通、ミュージカルって、希望や夢を見せてくれるっていうイメージがあるんですが、
これは、ちょっと違いますね。
だって、タイトルからして、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でしょ。
異色なミュージカルだよね。
実は、私は、この手の悲劇映画は、避けてました。
悲しくなるのが、嫌で嫌で。怖かったのかもしれません。
しかし、悲しみは、思いやりや深い愛情を育てるようです。
だから、人の過ちを許し、人のために動く・・・。
主演・音楽はビョーク。
共演は、カトリーヌ・ドヌーヴ。
2000年カンヌ国際映画祭パルムドール、主演女優賞受賞。
1960年代のアメリカ片田舎。
チェコからやってきたセルマ。
遺伝性の病気のため視力を失いつつあり、
息子も手術を受けないと同じ運命をたどるのです。
女手一つで息子を育てながら工場で働き、
手術費用をこつこつ貯めていた彼女の生きがいはミュージカル。
劇団で稽古をするのが、唯一の楽しみであり、生きがい。
だけど、セルマの視力は日増しに弱くなり、仕事もミスが重なり工場をクビに。
しかも息子の目の手術代として貯めていた金を、
親切にしてくれていたのビルに盗まれてしまう。
金を返してもらうために懇願して、もみ合うなか、事故で拳銃が発射され、
ビルが死んでしまい、セルマは殺人犯として逮捕されてしまう。
そして、裁判にかけられるが、
息子の目の病気の手術のためにお金を貯めていたことを、
息子に知られないために、法廷で真実を語ろうしなかったのです。
やがて、セルマは、死刑となり、絞首台で死んでいった。
その後、息子は目の手術が成功し、母の真実を知ることになる・・・。
ビョークの発する感性や雰囲気。これは、只者ではないぞ!
ビョークは躁うつの気があるのかな〜
太陽のような光と暗黒の闇を感じるんですよね。
悲しすぎてやるせない映画だけど、
悲しすぎるミュージカルだけど、これは見なきゃいけないね。
愛するものに対する頑なな愛情というものを教えてもらったような気がします。
では、また、バイバイ!
シンデレラマンに男の美学を見たよ
アメリカンドリーム・・・
ジャパニーズドリーム・・・
成功者を喩えるワード。
(日本ではビジネス成功者だけに使われることが多い気がしますが)
よく、晩成型とか言われるけれど、
この「シンデレラマン」のボクサーのジム・ブラドックはこのタイプかな?
若いときに最強ボクサーで、すでにアメリカンドリームなんだけど、
世界恐慌と重なったり、致命傷を負ったため引退に追い込まれたので、
この時点では、一夜の夢か挫折の人生かってところだね。
次のチャンスは、すでにボクサーとしては、
峠をすぎている年齢だから、晩成型?
でも、まてよ。
晩成型とはいっても、まだ30代でしょ。
人生的には、この成功は早いですねえ。
何を書きたいのか、自分でも分からなくなってきましたので、
あらすじを書こう!(笑)
この「シンデレラマン」は、
実在した伝説のボクサー、ジム・ブラドックの生き様を描いた実話です。
最強ボクサーとして活躍していた若きジム・ブラドックは、
1929年、右手の故障で、引退に追い込まれてしまう。
このとき、大恐慌がアメリカを襲い、生活に困窮したジムは、
妻と3人の子供を抱え、過酷な肉体労働で食い繋ぐが、
その仕事さえない場合が多かった。
ある時、ボクサー時代のマネージャーだったジョーが、
世界ランキング2位との試合の話を持ち掛けてくる。
勝ち目などない一夜限りのカムバックだったが、
その報酬目当てにジムは、再びリングに立つ。
なんと奇跡が起こった。
肉体労働で腕力が強化されていた彼は、勝ったのだ。
そこからジムは次々と強敵を倒していった。
ついに、
ヘビー級世界チャンピオンのマックス・ベアへの挑戦権を得る。
マットで相手を殴り殺した最強チャンピオンだった。
ジムは大観衆の前で最終15ラウンドまで戦い、
ボロボロになりながら、感動の判定勝ちを収めるのだった。
ラッセル・クロウの渋くて味のある演技や
妻役のレネー・ゼルウィガーの家を守り、
主人をこころから愛する姿に、胸が熱くなってしまったのでした。
そして、若いときにチャンピオンになり、華やかな生活もつかの間、
一転して、日々の飯を食う事さえ厳しい状態になっても腐ることなく、
妻と3人の子供たちの為に、頑張るジムの姿に男の美学を感じました。
男って、こういうものだってね。
ラッセル・クロウはデ・ニーロのようになるかもしれないなあ。
監督・製作はロン・ハワード
では、バイバイ!
想念は怖〜いよ!「シークレット・ウインドウ」
私は祈祷師でも心理学者でもありませんが、
人間の「念」について、大変に興味がありますね。
「信念」「想念」「怨念」「観あ念」「情念」「念力」・・・
これらは、人生に大きな影響を与えます。
この「シークレット・ウインドウ」(ジョニー・デップ主演)もそうですが、
「念」というものは、目には見えないけれど、自分の人生に限らず、
他人の人生にまで大きな影響を与えてしまう力があるのです。
よく、「信念」の強い人は、人生に成功する、と云われます。
また、人の「怨念」で、事故を起こした、なんてことも云われます。
科学的な立証はありませんが、古来より日本人は、
この「念」の力を重要視してきました。
政を司る方の周りには、必ず祈祷師がおり、
政局の行方や敵対相手を呪う祈祷など、
「念」の力を信じて、最大限に発揮できるようにしていました。
このように、人間の「念」の力は、凄いパワーがあるといえますね。
プラスの「念」は、幸せになり得ますが、
マイナスの「念」は、破滅に向かいます。
この「シークレット・ウインドウ」のジョニー・デップ演じる、
人気作家モートは、奥さんに愛想をつかされ、
他の男性と結婚してしまったり、
作家として、行き詰まっていた状況から
自分の中に被害妄想や怨念が渦巻いていたんでしょうねえ。
そんな彼は、無意識のうちに想念の中に
自分の裏表の人物を創造したのです。
すでに自暴自棄になっていたモートは、
自分を盗人と批判する人物や
自分の恨みを晴らしてくれる人物を創り上げ、
あたかも現実に存在するごとく、世間にアピールしました。
そして、その人物は、モートの親友や前の奥さんや
その夫まで次々と殺していくのでした。怖〜い・・・
しかし、実際には、モート自身が犯した罪に他なりません。
その人物は、モートが自分の想念の中で創り出した架空の人物だからです。
モートが、意図的に創り出したのか、
いろいろな妄想から無意識に創ってしまったのか・・・
現実社会でもこのようなことは、よくあることです。
想念で架空の人物を創り上げ、挙げ句の果ては、
自殺したり、犯罪を犯したり。
人間は、所詮、弱い生き物かもしれません。
肉体的にも精神的にも。
どうせなら、幸せいっぱいの自分を想念の中に創ってみたいものです。
あらすじ・・・
人気作家モート(ジョニー・デップ)は、
妻との離婚協議や作家として行き詰まっていた。
ある日、謎の男シューターが現われる。
彼は、モートが自分の小説を盗作したという。
モートには全く覚えがなく、盗作はしていない。
しかしシューターは、その盗作したという小説の
結末を書き換え、自分の名前で出版しろという。、
モートは友人の探偵、ケンに調査を依頼。
だが、別居中の妻の家が放火で全焼したり、
シューターの目撃者やケンが殺害されてしまう。
実は、シューターとは、
モートの想念で創造した、一つの人格だった。
そしてモートの心身を支配したシューターは、
エイミーを殺害し・・・
原作は、スティーヴン・キング。
やっぱりってか?
では、バイバイ!
ハートブレイク・リッジに愛国心
昔は、「年をとる」ことが、もっとも嫌なことの一つでした。
若い頃は、誰でも同じような気持ちだとは思いますが。
随分と前に、この「ハートブレイク・リッジ勝利の戦場」を見たのですが、
(20年前くらいかな)クリント・イーストウッドを見て、
ちょっと寂しい思いをしたのを覚えています。
初期のダーティー・ハリーのシリーズで彼のファンになったので、
すでにこの映画では、おじいさん・・・(泣)
当時、私は20歳代前半で、映画は内容より、
主演スターに惹かれて、見るという感じ。
だから、その時のクリント・イーストウッドは、主演ではありましたが、
アクションではなく、ドラマ的な内容だったこともあり、
私の中では、好きな映画ではなかったです。
しかし、最近では、もう一度、見てみたい映画の一つです。
確か、この「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場」は
クリント・イーストウッドが監督と思います。
彼が、何を表現したかったのか、確認してみたいですね。
アメリカの国民的な俳優である彼が、軍隊の若者に、
厳しい規律や正義感や忠誠心を教え込んで、
立派な国を守る戦士に育てていく・・・。
昨今、アメリカの軍隊の若者たちの素行や意識の低下、
麻薬中毒等の問題がクローズアップされています。
世界的に大きな戦争もない時代が続き、
実戦経験もない年代が多い今の軍隊の若者には、
イラク戦争やテロ戦争といった、
ここ16,7年で発生している局地的な戦争体験で
心身共に極限状態に陥っているのではないでしょうか。
現代は、インターネットが生活の一部となり、
戦争も仮想体験できるような時代です。
その中で育った若者が、現実体験に遭遇した場合のパニックは
想像を絶するでしょう。
普通の人なら、
現実の恐怖心や人としての罪意識で精神状態は異常になるでしょう。
あらすじは、ヴェトナム戦争等で戦功を重ねた軍曹が
再び古巣の海兵隊に志願し、
おちこぼれ集団を鍛えて立派な海兵隊にさせていく。
タフでガンコ一徹、祖国と軍隊を愛してやまないトム・ハイウェイは、
朝鮮戦争で名誉勲章に輝いた経歴をもつ。
再度、海兵隊に志願し、入隊するが、
それを良く思わない少佐は、
どうしようもない落ちこぼれ小隊を彼にまかせた。
ハイウェイの稀有な戦争体験は、
そんな連中に大きな刺激を与えたのだ。
厳しい訓練が続く中で、
連中たちはハイウェイ軍曹の心情を次第に理解するようになる。
そんなある日、グレナダへの出動命令が下った。
ハイウェイの指揮のもと、勝利をおさめる・・・。
製作・監督・主演はクリント・イーストウッド。
では、バイバイ!